個人開発のアプリが重い。それ、集客の前に直すべき前提です
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個人開発のアプリが重い。それ、集客の前に直すべき前提です

個人開発のWebアプリ・iOSアプリ・Androidアプリ、重いと使ってもらえない。集客の前に知っておくべき「重いアプリになる初期段階の犯人4つ」を体験ベースで紹介。

最終更新: 2026/4/167分で読めます

この記事は、株式会社ZELKが運営する、
個人開発者・一人社長を応援するメディアMagnyxaがお届けしています。

※この記事に記載しているデータ・仕様は2026年4月16日時点の情報です。最新の状況は各公式サイトをご確認ください。

※この記事は「個人開発の初期段階で気づくべき、初歩的な問題」にしぼっています。大規模アプリ向けの高度な最適化の話ではありません。「なんか遅いな」と感じたとき、だいたいここが原因、という話です。

集客の前に、そもそもアプリ重くない?

最近SNSでも個人開発者の活動が多くなってきました。
非常にいいことですが気になることが。

SNSで宣伝した。Product Huntに出した。広告も試してみた。

なのに使ってくれる人が増えない。使ってもらえない。

そのアプリ、開いたとき重くないですか。

どれだけがんばって人を連れてきても、アプリ自体が重かったら使ってもらえない。
デザインがいくら良くても、起動に時間かかったらそもそも触ってもらえない。

集客の話をする前に、個人開発のアプリが重い問題を先に片付ける必要があります。

WebでもiOSでもAndroidでも関係ない。全部に共通する話です。

重いとどうなるか。数字で見る

「重いと良くないのはわかってるけど、実際どれくらいヤバいの?」

ということで、参考となる情報を探しました。

Googleが調査した結果によると、モバイルでページの表示が3秒を超えると、離脱率が50%を超えるというデータがあるそうです。

半分以上。せっかく来てくれた人の半分が帰る。

(出典: Marketing Dive報道(元データ: Google/SOASTA Research, 2017)

Androidアプリの場合、Google Play Consoleでも

ユーザーは読み込みの速さと応答性の高さをアプリに求めています。起動が遅いアプリはこうした期待に応えられず、ユーザーを失望させます。この種のエクスペリエンスの低さは、ユーザーが Play ストアでアプリに低評価を付けたり、アプリの使用を完全にやめたりする結果につながります。

このように書かれていて重要性がよくわかります。

(出典: Android Developers公式

つまり、重いアプリは「使われない」以前に「見てもらえない」

これ、集客どころの話じゃないんですよね。

自分のアプリ、測ったことある?

まず測る。これが第一歩です。
開発中に何回も触ってるから慣れちゃってるので。

Webアプリ・Webサイトの場合

  • PageSpeed Insights(Googleの無料ツール。URLを入れるだけ)
  • Lighthouse(Chrome開発者ツールに入ってる。「パフォーマンス」タブで計測できる)
  • Chromeなどのブラウザの開発者ツール
    • Network:リクエスト数、レスポンス時間、ファイルサイズを確認
  • バックエンドのサーバログ解析
    • APIごとの処理時間、DBクエリの実行時間を確認

自分はWebばかりやっていてios Androidは弱いですが以下があるようです。

iOSアプリの場合

  • Xcode Instruments(Xcode付属の計測ツール。起動時間やメモリの使い方が見られる)

Androidアプリの場合

  • Google Play Consoleの「Android Vitals」
  • Android Studioの「Profiler」(CPUやメモリの使われ方を確認できる)

「機能ができていればOK」じゃなくて、おパフォーマンスも数字で見る。 ここからです。

個人開発のアプリが重くなる犯人4つ

測ってみたら遅かった。じゃあ何が原因なのか。

個人開発の初期段階で「重い」と感じるときの犯人は、だいたいこの4つです。

犯人1: コールドスタート

個人開発あるあるなんですけど、cloud runなど無料枠を含むサーバレスでバックエンドを動かしてると、しばらくアクセスがないとサーバーが勝手に止まるものがあります。

で、次にアクセスが来たとき、サーバーをイチから起動し直す。これがコールドスタートです。

待ち時間、ものによっては1分以上かかることもある。

1分。

ブラウザの前で1分待つ人はいないですね。

どうしてもこれが解決できない場合の対策としては、Next.jsなどのモダンフロントエンドの場合は先に表示できる情報はSSG(あらかじめ作っておいたページ)で出しておくということや、
バックエンドの初期化の仕方を見直す、というのが。

この話、Magnyxaで前に詳しく書きました。コールドスタートで1分半かかってたのを3秒台まで縮めた実体験の記事です。

個人開発のバックエンド、コールドスタートで1分半かかってた。インスタンス増やす前にやるべきだったこと

コールドスタートに心当たりがある人は、こっちも読んでみてください。

犯人2: 画面の無駄な描き直し

画面に表示されてるもの、実は裏で何回も描き直されてたりします。

たとえば、スクロールして見えなくなった部分まで毎回ぜんぶ描き直してるとか。
変わってないのに描き直してるとか。

これ、自分で実装するときだけじゃなくて、Claude CodeみたいなAIに指示して作ってもらうときも同じです。「動くもの」はできるけど、人が使えるレベルで動作するのかは触って検証するしかありません。

見た目は問題ないのに、なんか全体的にモサッとする。

そういうとき、画面の描き直しが無駄に走ってることが多いです。

開発者ツールでどこが何回描かれてるか見られるので、「あれ、ここ動いてないのに描き直してるな」を探すだけでもけっこう変わります。

犯人3: APIで取ってくるデータが多すぎる

「とりあえず全部のデータを返して、画面で必要なものだけ使う」

これ、最初はラクなんですよね。API作るときに「何が必要になるかわからないから、全部返しとこう」ってやってしまう場合もあります。

でも、画面に名前と写真だけ表示したいのに、プロフィール全項目+投稿履歴+設定情報まで毎回取ってきてたら、そりゃ遅くなる。

バックエンドのSQLクエリが不必要な部分でも遅くなっていたらもったいないです。

あと、1回で済む通信を何回にも分けてやってるケースもある。
画面を1個表示するのにAPIを5回も6回も叩いてたり。

表示に使うデータだけ返す。通信の回数を減らす。 地味だけど、これだけでかなり速くなることがあります。

犯人4: 画像とフォントとJSが重い

画像を圧縮してない。
Webフォントを何種類も読み込んでる。
JSのバンドル(プログラムの塊)が丸ごと1個のファイルになってて、最初のページを開いただけでアプリ全体のプログラムを読み込んでる。

ぜんぶ地味な部分ですが。

でも、この地味な部分が積み重なってもっさりしてきます

画像は圧縮ツールに通すだけで半分以下になったり、
JSはページごとに分けて、そのページで使うぶんだけ読み込むようにするなど

やることは難しくないのに、けっこう忘れがちなんですよね。

全部直さなくていい。まずここだけ

ここまで読んで「うわ、やることめちゃくちゃあるな...」と思ったかもしれない。

大丈夫です。全部やらなくていい。

まず測ってログを見る。

測ったら、一番遅い原因がどれかわかります。

で、一番効きそうなやつを1個だけ直す

「完璧にしてからリリース」じゃなくて、「まず致命的なやつだけ潰す」。これで十分です。

PageSpeed Insightsなら、どこが一番足を引っ張ってるか教えてくれる。
Google Play Consoleなら、起動が遅いかどうかが数字で見える。

まず1個。それだけで体感が変わることがあります。

集客の前に、ここが前提

SNSで宣伝するのも、Product Huntに出すのも、LPをきれいにするのも、全部大事です。

ただ、集客やSNS宣伝の話って、アプリが重くないことが前提なんですよね。

どれだけ人を連れてきても、アプリを開いて「あ、遅い」と思われたら終わり。

逆に言えば、重さを直すだけで「使ってもらえる率」が上がる。
新しい機能を追加するより、今あるものを速くするほうが効くこともある。

まず自分のアプリを測ってみてください。


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