Sora亡き今 動画生成AIで本当に"使える素材"は作れるのか?Google Veoで試した結論
動画を作ったことがない人間が、Google Vidsの「Veo」に文章を打ち込んだら、海辺の夕日も宇宙船もピアノを弾く猫も、全部動画になった。無料で。
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動画生成AIで本当に"使える素材"は作れるのか?Google Veoで試した結論
YouTube用の差し込み映像とか、SNSに載せるショート動画とか。
ちょっとした映像素材が欲しいこと、ありませんか?
ちょうど最近話題ですが、OpenAIの動画生成AI「Sora」が、2026年3月にサービス終了を発表されました(OpenAI公式)。
1日100万ドルのコストに耐えられなかったらしい。
「じゃあ動画生成AIってどれを使えばいいの?」となっている人、多いんじゃないかと思う。
素材サイトで探すのは面倒だし、自分で撮影するのはもっと面倒。
そこで、Googleの動画生成AI「Veo」に文章を打ち込んで、本当に使える素材が出てくるのか試してみた。
結論から言うと、「これ普通に使えるのでは」と思った。
ただし制約アリ。
使ってみた肌感を書いていきます。
実験1: 海辺の夕日 -- きれいだけど、8秒だった
まずは無難なやつから。
今回使ったのはGoogle Vidsというツール。Googleが提供している動画編集サービスで、2026年4月からAI動画生成エンジン「Veo 3.1」が組み込まれた(Google公式ブログ)。ブラウザで vids.new にアクセスするだけで使える。
右メニューから「Veo」を選んで、こう打った。
海辺の夕日のシーンを作って。波の音が聞こえる30秒の動画
待つこと数十秒。
夕日に染まった海辺の映像が出てきた。
波がゆっくり寄せては返して、空がオレンジ色に染まっている。
しかも音もちゃんとついてる。
波の音が。頼んだ通りに。
...ただし、30秒って言ったのに8秒だった。
これはGoogle Vidsの仕様で、Veo 3.1の1クリップは最大8秒。
無料でも有料(Google AI Pro 月額2,900円)でも同じ(Google公式ブログ、AI Ultra課金者の報告)。
何秒と指定しても8秒で止まる。
もっと長い動画を作りたい場合は、Google Flowでクリップを繋いで延長する方法がある。
ただ、8秒で充分ですね。
文章を打っただけでこれが出てくるのか...。
実験2: 宇宙を飛ぶ宇宙船
次はちょっと攻めてみた。
宇宙を飛ぶ宇宙船の映像を作って。星が流れる感じで
出てきた映像、なかなかいい感じ。
星が流れる宇宙空間を、宇宙船がすーっと飛んでいく。ちゃんとしたCGっぽい映像になっている。
YouTubeの差し込み映像とか、OP・EDの背景とかに使えそうだなと思った。
文章を打っただけでこのクオリティが無料で出てくるのは、普通にすごい。
実験3: ピアノを弾く猫 -- AIならではの面白さ
最後はふざけたやつ。
猫がピアノを弾いている動画を作って
現実にはありえない映像。猫がピアノの鍵盤に手(前足?)を置いて、弾いてる。
これがまたすごいクオリティで。
猫の毛並みとか、鍵盤の質感とか、ちゃんとしてる。
「AIが作りました」感はあるんだけど、パッと見ではそこそこリアル。
現実ではありえないシーンもいい感じに映像化されて面白いですね。
知っておくこと & 試し方
使ってみて分かったことをまとめておく。
- Googleアカウントがあれば使える。 無料枠は月10本(Google公式)。Google AI ProやUltraに課金していればさらに多く使える。料金プランやクレジットの仕組みについてはGoogle AIの料金・プラン完全ガイド(近日公開)で詳しくまとめます
- 1本あたり8秒。 これはプランに関係なくVeo 3.1の仕様(ソース)。短い。でもSNS投稿には十分。長くしたい場合はGoogle Flowで延長可能
- 音が自動でつく。 これが地味にすごい。波の音とか、宇宙の効果音とか、勝手に合わせてくれる
- 日本語でも使える。 ただし英語の方がちょっと精度がいい印象
- 透かしが入る。 動画の右下に「veo」の文字が表示される。さらに、目には見えない電子透かし「SynthID」が全動画に埋め込まれる(Google DeepMind)。AIが作った動画であることを示すためのもの
ちなみにこのVeoという動画生成AI、Googleが最近力を入れているAI機能の一つ。同じGoogleのAI「Gemini」では3Dシミュレーションを文章だけで作れる機能も登場していて、「文章で何かを作る」系のAIがどんどん進化している。
(2026年4月11日時点の情報です。料金・機能等は今後変更される可能性があります)
やり方はびっくりするほど簡単。3ステップだけ。
ステップ1: ブラウザで vids.new にアクセス
ステップ2: Googleアカウントでログイン
ステップ3: 右メニューの「Veo」から「AI動画クリップ」を選んで「ゼロから作成」。あとは作りたい動画の説明を入力するだけ
以上。これだけ。
カメラもいらない。編集ソフトもいらない。
スマホかパソコンと、Googleアカウントと、「こんな動画が欲しい」っていう文章。
それだけで動画ができる。
結論: 「ちょっとした素材」なら、もうこれでいい
タイトルの問いに答えます。
動画生成AIで"使える素材"は作れるのか? → 用途による。でも「ちょっとした素材」なら十分使える。
向いている用途:
- YouTubeのBロール(差し込み映像)
- SNSのショート動画
- プレゼンのイメージ映像
- ブログやサイトの背景動画
向いていない用途:
- 30秒以上の長尺映像(Google Vidsでは8秒が上限)
- 細部までこだわりたいプロの映像制作
制約はあるけど、「素材サイトで探す時間」と「自分で撮影する手間」がゼロになるのは大きい。
文章を打つだけで映像が出てくる。
商用利用について:
- Veoで作った動画は自分のものとして使える。Google利用規約に「ユーザーのコンテンツはユーザーに帰属します」「Googleがそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません」と書かれている
- 仕事で使う場合はGoogle利用規約と生成AIの使用禁止に関するポリシーを事前に確認すること
規約の範囲内で商用利用もできそうです。
次回は手持ちの写真をVeoで動かす「画像から生成編」も試してみる予定です。
免責: 商用利用の判断は規約を確認の上ご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。 本記事の内容は2026年4月11日時点の情報に基づいており、規約は変更される可能性があります。
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参照ソース:
- Create, edit and share videos at no cost in Google Vids -- Google公式ブログ(2026年4月2日)
- Create your first video in Google Vids -- Google公式サポート(動画仕様・プラン別上限)
- Google利用規約 -- 生成コンテンツの所有権・ユーザーの権利(「Googleサービス内のコンテンツ」の項)
- 生成AIの使用禁止に関するポリシー -- 禁止事項
- SynthID -- Google DeepMind、電子透かし技術


